角切りにしたサーモンとアボカドを、レモンやオリーブオイルでさっぱりと和えた「サーモンとアボカドのタルタル」。火を使わずに作れる簡単な料理ですが、丸く盛り付ければレストランの前菜のような一皿に仕上がります。
脂ののったサーモンと濃厚なアボカドに、玉ねぎの食感やレモンの酸味が加わり、白ワインやスパークリングワインにもよく合います。バゲットやクラッカーを添えれば、家飲みのおつまみとしても楽しめます。
今回は、サーモンとアボカドのタルタルの作り方をご紹介します。アボカドを崩さずに和える順番、玉ねぎの辛みを抑える方法、セルクルがない場合の盛り付け方などについて、ご紹介します。
🍽 サーモンのタルタルとは?タルタルソースとの違い
サーモンのタルタルとは、細かく切ったサーモンを玉ねぎや香草、オリーブオイル、レモン汁などで和えた料理です。ここでいう「タルタル」は、エビフライやチキン南蛮に添えるタルタルソースとは異なります。
日本で一般的なタルタルソースは、マヨネーズに刻んだゆで卵や玉ねぎ、ピクルスなどを混ぜたソースです。一方、今回作るサーモンのタルタルは、魚介そのものを細かく切って調味し、前菜として盛り付けます。
タルタル料理は、生または細かく切った肉や魚介を、香味野菜や調味料と和えて仕上げる料理として知られています。今回のレシピでは、刺身用サーモンとアボカドを角切りにし、レモン汁、エキストラバージンオリーブオイル、しょうゆで味付けします。
しょうゆを加えるため、洋風のタルタルに和の風味を取り入れた、家庭でも作りやすいアレンジです。加熱せずに作るので、サーモンの選び方や保存、調理器具の衛生管理にも注意しましょう。
📝 サーモンとアボカドのタルタルの材料
材料(2人分)
- 刺身用サーモン:100g
- アボカド:1個
- 玉ねぎ:1/4個(約50g)
- レモン汁:小さじ2
- エキストラバージンオリーブオイル:小さじ2
- しょうゆ:小さじ1
- 塩:ひとつまみ
- ブラックペッパー:少々
- ディル:お好みで適量
- ケッパー:お好みで小さじ1
盛り付け・付け合わせ
- バゲットまたはクラッカー:お好みで適量
- 卵黄:お好みで1個
- レモン:飾り用にお好みで適量
元記事ではレモン汁とオリーブオイルが各小さじ1でしたが、アボカド1個とサーモン100gへ全体的になじませやすいよう、各小さじ2を目安にしています。
しょうゆやケッパーにも塩気があるため、塩は最初から多く加えず、最後に味を確認して調整してください。
🐟 サーモンを選ぶときの注意点
タルタルはサーモンを加熱せずに食べるため、必ず「刺身用」または「生食用」と表示された商品を使用します。「加熱用」のサーモンは使わないでください。
購入後は常温に置かず、調理直前まで冷蔵庫で保存します。消費期限や保存温度など、商品に記載された表示にも従いましょう。
包丁、まな板、ボウルは清潔なものを使います。生食用サーモンを切る前に、生肉や加熱用魚介を扱った器具をそのまま使用しないでください。
切ったサーモンは室温へ長く置かず、調理後もなるべく早く食べることが大切です。
🔪 下ごしらえ
玉ねぎ
玉ねぎは細かいみじん切りにします。ボウルへ入れてたっぷりの水に5分ほどさらし、辛みをやわらげます。
長時間さらすと風味まで抜けやすいため、5分程度から味を確認してください。ざるへ上げたら、キッチンペーパーで包み、水分をしっかり取ります。
玉ねぎに水分が残るとタルタルの味が薄まり、盛り付けた形も崩れやすくなります。
サーモン
刺身用サーモンの表面に水分がある場合は、清潔なキッチンペーパーで軽く押さえます。5~8mm程度の角切りにしてください。
小さく切りすぎると食感が失われ、大きすぎるとアボカドや玉ねぎとなじみにくくなります。厚みのある刺身用サーモンを選ぶと、角切りにしやすいでしょう。
アボカド
アボカドは縦に一周切り込みを入れ、両手でひねって半分に分けます。種と皮を取り除き、サーモンより少し大きい1cm角に切ります。
小さく切ると混ぜる途中でつぶれやすいため、サーモンよりやや大きめがおすすめです。切ったらレモン汁小さじ1を絡め、変色を抑えます。
ディルとケッパー
ディルを使う場合は、やわらかい葉の部分を粗く刻みます。ケッパーは水分を切り、粒が大きければ粗く刻んでください。
🍳 サーモンとアボカドのタルタルの作り方
1.調味液を作る
大きめのボウルに、残りのレモン汁小さじ1、エキストラバージンオリーブオイル、しょうゆ、塩、ブラックペッパーを入れます。
フォークや小さな泡立て器で、レモン汁とオイルが細かく混ざるまでしっかり混ぜてください。
2.サーモンと玉ねぎを和える
調味液へサーモンと、水気を十分に取った玉ねぎを加えます。お好みでケッパーとディルも入れ、全体をやさしく混ぜます。
先にサーモンと玉ねぎへ味をなじませることで、あとから加えるアボカドを混ぜすぎずに済みます。
3.アボカドを加える
レモン汁を絡めたアボカドを加え、ゴムベラやスプーンで底から返すように混ぜます。
アボカドを練るように混ぜるとつぶれてしまうため、全体へ調味液がなじんだら止めてください。
4.味を調える
味見をし、酸味が足りなければレモン汁、塩気が足りなければ塩またはしょうゆを少量追加します。
ケッパーを入れた場合は塩気が強くなりやすいため、追加の塩やしょうゆは慎重に加えましょう。
5.セルクルに詰める
皿の中央へセルクルを置き、タルタルを数回に分けて詰めます。スプーンの背で軽く押さえ、表面を平らに整えてください。
強く押し固めるとアボカドがつぶれ、水分も出やすくなります。形が保てる程度に軽く詰めるのがポイントです。
6.型を外して仕上げる
セルクルを真上へゆっくり持ち上げます。お好みでディル、ケッパー、レモンなどを飾り、バゲットやクラッカーを添えたら完成です。
濃厚に仕上げたい場合は中央を少しくぼませ、卵黄をのせます。卵黄を使用する場合の注意点は、後半で詳しくご紹介します。
✨ アボカドを崩さずきれいに仕上げる5つのコツ
1.アボカドはサーモンより大きく切る
アボカドを1cm角、サーモンを5~8mm角にすると、混ぜてもアボカドの形を残しやすくなります。
2.熟しすぎたアボカドを避ける
やわらかすぎるアボカドは、角切りにしても混ぜる途中でペースト状になりやすくなります。指で軽く押したときに少し弾力を感じる程度のものを選びましょう。
3.アボカドは最後に加える
サーモン、玉ねぎ、調味液を先に混ぜ、アボカドは最後に加えます。混ぜる回数を減らすことで形を保てます。
4.スプーンで底から返す
円を描くように何度も混ぜず、ボウルの底から持ち上げるように数回返します。ゴムベラを使うと、角切りの形を壊しにくくなります。
5.セルクルへ押し込みすぎない
形を整えようと強く押すと、アボカドから水分と油分が出ます。スプーンの背で表面を軽く整える程度にしましょう。
⭕ セルクルがない場合の代用方法
アルミホイルで作る
アルミホイルを幅5~6cm程度に折り重ね、帯状にします。両端を重ねて円形にし、外側からもう一枚のアルミホイルで固定してください。
食品に直接触れるため、新しい清潔なアルミホイルを使用します。形が変わりやすいので、タルタルを強く押し込まないようにしましょう。
小さな器を使う
小さなカップやココットの内側を水で軽くぬらし、タルタルをふんわり詰めます。皿へ伏せ、器をゆっくり外すとドーム状に盛り付けられます。
タルタルが外れにくい場合は、器の内側へラップを敷いてから詰める方法もあります。
型を使わず盛り付ける
型がなくても、スプーンで中央へ高さを出して盛れば十分です。バゲットやクラッカーを周囲へ並べると、前菜らしい見た目に仕上がります。
🥖 おすすめの食べ方
バゲットにのせる
薄切りのバゲットをトースターで軽く焼き、タルタルをのせます。パンの香ばしさと、サーモンやアボカドのなめらかな食感を一緒に楽しめます。
お好みで、バゲットへにんにくの切り口を軽くこすり付けてもよいでしょう。
クラッカーにのせる
一口サイズで食べやすく、家飲みのおつまみに向いています。塩気の強いクラッカーを使う場合は、タルタルの塩やしょうゆを控えめにしてください。
サラダに添える
ベビーリーフ、ルッコラ、レタスなどを添えると、前菜サラダとして楽しめます。タルタルの調味液をドレッシング代わりにできるため、葉物野菜には追加の味付けを控えめにします。
ご飯にのせる
洋風の前菜だけでなく、温かいご飯や酢飯にのせるアレンジもできます。ご飯と合わせる場合は、しょうゆを少量追加したり、刻み海苔を添えたりするとまとまりやすくなります。
🌿 ディル・ケッパーがない場合の代用品
ディルの代わり
イタリアンパセリ、大葉、かいわれ大根などを使えます。大葉を使うと、しょうゆと相性のよい和風の味になります。
香りの方向性は変わるため、最初は少量加え、サーモンの風味を隠さないようにしましょう。
ケッパーの代わり
刻んだピクルスやオリーブで、酸味や塩気を加えられます。ピクルスを使う場合は汁気をよく切り、細かく刻んでください。
ケッパーを入れなくても、レモン汁とブラックペッパーで風味を補えるため、無理に代用品を加える必要はありません。
🥚 卵黄をトッピングする場合の注意点
卵黄をのせると、サーモンとアボカドにコクが加わります。ただし、卵を生で食べるため、生食に適した新鮮な卵を使い、賞味期限や保存方法を確認してください。
卵は使用直前まで冷蔵庫で保存し、殻にひびが入ったものは生食に使わないようにします。割ったあとは室温へ長く置かず、すぐに食べましょう。
妊娠中の人、乳幼児、高齢者、免疫力が低下している人が食べる場合は、生卵のトッピングを控えるか、十分に加熱した卵を添える方法が安心です。
🧊 作り置きできる?
サーモンとアボカドのタルタルは、作り置きにはあまり向いていません。サーモンを生で使うことに加え、アボカドは時間がたつと変色し、玉ねぎからも水分が出ます。
基本的には食べる直前に作り、完成後はなるべく早く食べ切りましょう。すぐに食べない場合は、表面へ密着させるようにラップをかけて冷蔵します。
前もって準備する場合は、玉ねぎのみをみじん切りにして水分を取り、密閉容器へ入れて冷蔵するところまでにします。サーモンとアボカドは食べる直前に切って和えるのがおすすめです。
残ったタルタルを翌日に生のまま食べるのは避け、保存状態に不安がある場合は食べないでください。
🍾 合わせやすいワイン
レモンの酸味とサーモンの脂を楽しむ料理なので、辛口のスパークリングワインや白ワインと合わせやすいでしょう。
スパークリングワインの泡や酸味は、アボカドの濃厚さをすっきり感じさせてくれます。白ワインなら、柑橘のような香りや、ほどよい酸味を持つタイプがおすすめです。
しょうゆや大葉を効かせて和風に仕上げた場合は、辛口の日本酒と合わせる楽しみ方もあります。
❓ サーモンとアボカドのタルタルのよくある質問
Q.スモークサーモンでも作れますか?
A.作れます。スモークサーモンには塩気があるため、塩としょうゆを減らしてください。燻製の香りが加わり、白ワインにも合わせやすくなります。
Q.アボカドが硬い場合はどうすればよいですか?
A.硬いアボカドは角切りにできますが、青臭さや硬さが残りやすくなります。常温で追熟し、軽く押して少し弾力を感じる状態になってから使うのがおすすめです。電子レンジでやわらかくしても熟した味にはなりません。
Q.玉ねぎの辛みが残ります。
A.細かく切って水に5分ほどさらし、辛みを確認してください。それでも強い場合はさらす時間を少し延ばします。水気を十分に取らないとタルタルが水っぽくなるため注意しましょう。
Q.タルタルが水っぽくなる原因は何ですか?
A.玉ねぎの水切り不足、サーモン表面の水分、塩を加えてから長時間置いたことなどが考えられます。材料の水分を取り、食べる直前に調味料と和えてください。
Q.マグロでも作れますか?
A.刺身用のマグロで作れます。赤身を使うとさっぱり、脂のある部位を使うと濃厚に仕上がります。サーモンと同様、加熱用ではなく生食用の商品を選んでください。
Q.レモン汁がない場合は?
A.ライム果汁や白ワインビネガーで代用できます。酸味の強さが異なるため、小さじ1程度から加えて味を調整してください。
Q.子どもも食べられますか?
A.生魚や生卵を食べられる年齢や体調には個人差があります。小さな子どもや体調に不安がある場合は、サーモンと卵を十分に加熱した別の料理にする方が安心です。
🥑 サーモンとアボカドで華やかな前菜を楽しもう
サーモンとアボカドのタルタルは、火を使わずに作れる手軽さと、前菜らしい華やかな見た目を両立できる料理です。
おいしく仕上げるポイントは、玉ねぎとサーモンの水分を十分に取り、アボカドを最後に加えてやさしく混ぜること。セルクルへ押し込みすぎず、軽く形を整えると角切りの食感も残せます。
バゲットやクラッカーを添えれば、白ワインやスパークリングワインに合わせる家飲みのおつまみにもぴったりです。刺身用サーモンを冷たい状態で扱い、作ったら早めに味わってください。
🫒 ICONOのオリーブオイルで前菜を香り豊かに
「ICONO(アイコノ)エキストラバージンオリーブオイル 500ml」は、サラダやマリネ、タルタルなど、オイルを加熱せずに使う料理にも取り入れられます。
今回のタルタルでは、サーモンとアボカドをまとめる調味液として使用します。シンプルな味付けだからこそ、オリーブオイルの香りも仕上がりの一部になります。
▼ サーモンとアボカドのタルタルに使えるオリーブオイルはこちら
